改装が終わりました。
8日間戦争のような、忙しい強行日程でしたので、きつかったです。
朝に晩に、工事は続きます。16日午後の荷物出しに始まり、17日解体。
6年間の思い出があっというまに壊されていきました。

次世代の期待とちょっとのさみしさ。今のままでもいいんじゃないか。

しかし、時間は進んでいます。歯科へのIT化の波は、ドンドン前へ前へ。
解体の後は、個室化するために軽鉄の枠組みの組み立てです。
しかし、強行日程。組み立ての脇で、給排水の工事、コンクリートをうったりしています。
時折、「入るな乾燥中」の文字。

 

 

夜になると、電気屋さんがコソコソ配線の引き直し。

 

朝に晩に本当に夜中までやっていました。
最終工程の壁、床も深夜、朝までひっそりと行われ、 床や壁が乾いたか乾かないかのさなか、家具の取り付けが進みます。 毎日20人近くの職人さんが小さなハートフル歯科の中を行き交っていました。 工事の進む中、壁の色や床の色がパースと異なりこれでいいの??なんて疑問を持ちながら。 それでもどんどん進んでいきます。デザイナーさんの色彩感覚を信じて。


そしてとうとう、完成です! 最後のネットワークの構築。デジタル化診療室の肝は、ここにあります。
工事全般で内装、デザイン、色、素材などは、デザイナーとミナ院長のお仕事と考え二人の意見を尊重しながら進めていました。

 

僕は、動線、部屋の大きさの割り振り、IT化を担当し、こだわっていたのでネットワークは、重要です。

途中、テレビの取り付け位置などうまくいかず困る場面もありますが、それも電気屋さんと急な呼び出しにも関わらず手伝ってくれた地元の友人の壁紙屋さんが応対してくれました。感謝しています。

改装後診療開始の前夜。午前2時に診療室の電源ON。ネットワークの立ち上げ。
必要なソフトウェア―動作確認。プリンター設定など一づつ行っていきます。

やっぱり、トラブル発生!…なんやかんやで午前3時終了。

北口、キッズとの連携など動作確認は、できず。不安を抱えながら終了。
とにかく、8日間の工事は終了しました。

メンバーが引越しの片付け、キャビネットの中の整理。カルテや模型の管理を行ってくれました。
新規開業と異なり、個人情報や使用機材など詰まっています。
泣きそうになりながら、朝、夜、休みの日に手伝ってくれました。
工事に関わる人、メンバー、デザイナーの方など多くの人の力に支えられながら、今回の改装は、行われました。

休診をすることでも多くの患者さんにご不自由をおかけしたことと思います。
しかし、今回の改装でハートフル歯科の医療水準は、上がりました。
このIT化は日本のみならず、セレック発売元ドイツ、セレック開発の国スイス、セラミックの開発リヒテンシュタインなどでも行われていますが、どの国の歯科医院にも誇れる機能と設備をそろえることができたのではと。

震災後、人は、悩み苦しみ半年を過ごしました。

僕は、三鷹に生まれ、三鷹で育ち、三鷹で死んでいきます。
この地に根をおろし、歯科医師として息子に恥ずかしくない、ほんものの医療をすると決めました。

今、考えられる歯科のIT化。三鷹・武蔵野にむし歯のない人たちが溢れるように、今回の改装も社会貢献の一環と考え行っています。

この改装の期間、妻のミナ院長と主任DHは、予防先進国スウェーデンへ行っていました。
最先端のIT化。最先端の予防歯科。この融合が、今後のハートフル歯科となります。

今できる。最善を尽くす。震災後、僕たちが目覚めたこと。

すべては、患者さんの笑顔のために・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科