ドイツ・シロナ社の関連会社である、
SICATの製品開発者の方が
日本に新製品の打ち合わせの為、訪日していました。
シロナ・ジャパンの計らいで、ハートフル歯科に訪問して下さり、
SICATからの発売予定の新製品のレクチャーを受けました。

まだ新製品の情報でしたので、メンバー的にはすごく新鮮だったと思います。
僕は、2年前のIDS(国際デンタルショー)でも紹介されていたので、
初めて聞く内容ばかりではありませんでしたが、
具体的な使用方法、実用化されている現実を感じました。

前日には、都内某所にて実際に使用して実習も行ったそうです。
講義やビデオではなく
研究室でもない、
具体的に触れられたことが、感動です。
もう、そこまで来ていると感じられたからです。

どんなことが、講義されたのかを少し書かせていただきます。
将来の歯科治療が、さらに大きく前進するという話の序説です。

Joe Motion Function と言います。
顎の運動をコンピューター上に再現する装置です。

従来の歯科治療の中では模型で歯型を再現します。
噛み合わせを取って上下の歯型を合わせます。
しかし、動きません。
動かないから、銀歯をお口に入れる時に
治療と称して、高さの調整をしています。
オーダーのスーツが出来上がった当日に、
大きさの再お直しとかしないですよね。
模型は動かないから、横にずらした時の
上下の歯のあたり具合は、
当日の現場合わせをするしか方法しか、
現在ではありません。

その問題を解決をするための
新機能に発展していく、
顎運動の測定、再現するための装置の紹介です。
講義の中でも、セレックで製作する詰め物、被せ物に
実際に顎運動を考慮されるところまで来ていませんが、
その少し手前までが可能になってきたようです。
ドイツでは、顎運動の測定をして顎関節痛の治療に使用しているそうです。
そこまでは、実用化されてます。

未来のセレック治療は、
人の顎の動きを考慮できる歯科治療と言えるでしょう。

今までの、動かない石膏模型に向き合う時代から、
パソコンに向き合って治療を進めていく時代にますます変化していきます。
それは、我々歯科医師の仕事の仕方が変化するだけでなく、
歯科技工士の仕事の仕方も大きく変化していきます。
それは、歯科医院が変わってしまうことなのです。

ハートフル歯科ではこの講義を歯科医師だけでなく、
歯科技工士も一緒になって聞きました。
自由参加にも関わらず、
公休のメンバーも含めて全員の参加してくれました。

この変化を敏感に感じ、一緒に歩もうとしてくれる、
メンバーに感謝しました。
また、忙しいTBIAS LEHNERの訪問を予定してくださった
シロナ・ジャパンにもお礼を言わせていただきます。

今後、日本でも正式販売が予定されています。
その時には、いち早く導入し治療に活かしていこうと考えています。
さらにはその素晴らしいデジタル技術の応用をし、
全国の歯科医師へ情報発信をしていこうと思います。

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科