「臆病さがなければ、どんな才能も長続きしない」
ゴルゴ13が、プロフェッショナルの秘訣をこう言っている。

1.才能
2.努力
3.臆病さ
4.運

常に結果のみを求められる医療  特に、歯科医療においては、この「臆病さ」こそ肝心な点だと共感した。才能は、評価することが難しいが、ある時、才能があると過信して、慢心する。
努力は必要であろう。

頑張った結果が、医療事故!
人生を棒に振ることもある。
慢心が、原因だと思う。

3番目の「臆病さ」こそ、インプラントの技術向上には、必要だと痛感する。

「運」とは、師に恵まれることだと思った。

器用、不器用ってあると思う。それって努力で解決できないこともある。
僕は、それでも努力で解決しようとしてきた。
記録すること。分からないことを明日に持ち越さないこと。見学したオペを家で瞼の奥で反復する事。無い頭の中の引き出しにしまい込む。

見学とは、よく言ったもんだ!
見物とは、違う。
見て学ぶ!
物を見る!見るだけ。

見た事を反復練習、妄想オペを繰り返す。イメージ通りに手が動く。出来るようになる。
努力し続けることも才能かもしれない。
出来る気がすると慢心、紙一重。
「臆病さ」が、最後は、差をつける。
無理なオペは、避ける。

うーん。  ゴルゴ13は、深い事とを言うなぁ。

師匠に恵まれると見学のチャンスが、増える。
引き出しの中身が増える。

5年以上お世話になった、橋口先生には、多くの見学を通じて「学び」をした。
時に、「まだ、やめとけ!」と止められた。
「臆病さ」を身につけていなかったぼくにブレーキをかけてくれました。

運にも恵まれて、良い環境にいたと感謝の気持ちを書きたくなった。

30前後の伸び盛り、血気盛んな若手の頃。
「まだ、やめておけ」と、臆病さを教えてくれた。

「臆病さ」を教えて頂き、今の僕がある。
だから、続ける事が出来た。

全ては、患者さんの笑顔の為に・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科