長野県から紹介で、患者さんがいらっしゃいました。
歯がグラグラで困っていると、またもう一度歯が欲しいと。いう依頼です。

地元では、インプラントが出来ないと言われたので、三鷹まで来てくださいました。

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まず、グラグラの歯を一般的な横長のレントゲン写真(パノラマ)では、良く見えなかった歯牙の形態でしたが、CTスキャンで見てみると根っこの先端から何かが飛び出ているのが見えていました。
 グラグラになった原因の一旦は、この根管治療時の異物の突出かもしれません。もちろん、歯周病由来もあると思います。

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CT診断により、骨吸収像と異物の突出が明確に確認され、納得を得ることが可能になり、「本人の気持ち」の上でも抜歯の選択をすることが可能になりました。

もう少し早くお会いできれば、何か手があったかもと話題には、なりましたが。遠方の方でしたので、当日 抜歯をさせて頂きました。

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奥歯の方は、すでに入れ歯でしたので、パラタルトランスサイナスという、ボストンで7年前より学び続けている特殊な方法でインプラント治療をお勧めしました。
(現在は、その治療方法を日本人の歯科医師の方にも講演でお話をさせて頂いております。)
この方法だと、従来のサイナスリフトよりも治療期間も短くなり、腫れや痛みも少なくなる治療方法です。また、使用する人工骨など材料費もかからなくなるので、従来よりも治療費を低く設定することができるようになりました。

結果的に、インプラント治療を選択されました。

CT診断により、「歯を救う」こと第一の目的にしておりますが、歯の保存が難しいということを説明し「患者さんが納得できる。」ことも目的の一つとなっています。

CTやマイクロなどは、高額な医療機械となりますが、いつもブログでお伝えしている通り

「ハード(機械)が診断を変える。」
「ハードが、納得させる。」
「ハードが、治療を変える。」

「医療の質は、機械が決める!」と思っています。

 

CTやマイクロスコープがあるか!ないか!

「診断や治療のレベル」は、大きく変化してしまいます。もう、ハイテク診断機器のない世界には、戻れません。
 
長野から来た患者さんには、納得し安心して帰宅していただけたと思います。

ハートフル総合歯科グループでは、
「痛くない・削らない・抜かない」予防中心の治療 を目指して、正しい診断、分かりやすい医療を心がけて、これからも診療をやり続けます。

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

 

下田孝義

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科