以前、ブログでも予告していたように、歯科技工所が拡張しました。

バイコンインプラントでCADCAM専用のアバットメントが発売されたことを期に、外注で技工物の請負も始めようということで装備を増やすこととなりました。
今回導入する機材は、素早くジルコニアの感想状態でブリッジまで削ることが可能な機械です。
なんでも即日で技工物が可能になります。
ジルコニアのブリッジもドライミリングが可能になると、ハートフル歯科医院では、ワンデー治療をしていたのですが、さらに適応範囲が増えてブリッジまで即日で歯が入るようになります。
すごい速さです。

 

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トラックに揺られて、ハピネスクリエイトに新型のマシンがやってきました。
Made in Germany と書かれています。
この分野は、ドイツが最新ですね。

 

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これがシロナ社最新、最高モデルのミリングマシン(白い歯の削り出し機)です。
左右に2本のドリルが搭載され、左右からブロック(歯の元)を削ってくれます。
これは、歯科医院用のマシンですが、それを歯科技工所に導入するところが、ハピネスクリエイトの妙なのです。
普通は、歯科技工所には、必要ない最速のマシンです。
ハピネスクリエイトは、ハートフル歯科2階にあります。
そこでハートフル歯科のニーズに合わせて、最速納品を目指して、最速マシン導入をしました。

 

くしくも、納品日は、9月23日
使用開始日は、9月24日でした。
このマシンの納品日に、ブリッジ用のジルコニアの発売日が重なっています。
もちろん、そんなことは、知り得ません。偶然です。
そろそろジルコニアのワンデーブリッジが始まると予感しての、導入でしたがまさか、重なるとは、思っていませんでした。

 

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納品後のMCXLの置き具合です。
MCXL
inLab MCXL
MCXL プレミアムと3台が縦置きに並んでいます。
(ここは、ワンルームマンションの押入れに相当します。今やミリングマシン置き場です。)

 

 

ソフトウェアの更新と発売に合わせて、技工用と、歯科医院用に別れていた、シロナ社セレックのソフトウェアの垣根がなくなりつつあり、3台のミリングマシンのどれにでも出力できるようになりました。
今までは、複数台のミリングマシンを持っていても、ソフトの制限で同時に削り出すことが出来ませんでした。

具体的に言うと。
前歯を6本削る時も、6回分待たなければなりませんでした。渋滞するイメージです。
それが3台同時に削れるようになり、2回転ですみ、従来の1/3の時間で削り出しが済むようになりました。
2本の歯でしたら、30分以内で製作が終わります。
車線が増えた感じです。車の流れがスムーズになりました。
だから、早くなりますねぇ。
マシンの導入とソフトウェアの更新の恩恵を受けて、使いやすく改善しました。
本当にこういうのって、運がいいんですよ。

 

次に、秘密の小部屋の解説をします。
俗にいうお風呂場です。
隠れちゃいましたが、お風呂のシャワーをとって、お風呂には、蓋がしてあります。
洗い場には、水の流れを良くする勾配がありましたが、ベニアをひいて、レベルだしをしました。
だから、水平が出ています。
お風呂場にもLAN配線が引き込みしてあります。
脱衣場部分も含めて、完全なる暗室となりました。
ワンルームのお風呂場って、窓がないですよね。だから、元々暗室だったんですけどね。

 

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そこを3Dプリンター専用の部屋にしました。
3Dプリンターは、光で硬化するマテリアルです。暗室であれば、使用前のマテリアルが自然硬化することを防止してくれます。
押入れにミリングマシンの増設、お風呂場を3Dプリンター専用室へ!

 

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ここにも注目!
実は、3台目のラボデスクも増設したんです。
CAD/CAM専門の技工所として、多くの技工物を作れるようになりました。
3人が同時にデザインをして、3人が同時に研磨可能になりました。

 

すごい進化です。

 

ラボ用のスキャナーも今回使いやすく位置の移動ができたので、作業効率が上がりました。

 

2万本以上のCAD/CAM技工の実績を踏まえて、外注技工を始めようと思います。

 

全ては、全国の患者さんの笑顔のために・・・

 

 

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科