野田先生の破折歯を救うブログ

2019.10.23更新

こんにちは

ハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。

 

今回は前回に引き続き破折ファイルの除去についてお話します。

破折ファイルの除去にはマイクロスコープは必須と言えるでしょう。

 

どこにどういった状態で破折をしてしまっているのか、除去可能な状態なのか、除去できたのか・・・。細かい作業が求められる治療なためマイクロスコープ下にて慎重に除去を試みることが求められます。

 

破折ファイルが根管内に発見されたとき、周りに根管充填材が充填されている場合には

その除去から行います。周りにそういったものがなく、ただ歯根にねじ込んでしまっている場合には慎重に周りの歯質を削り破折ファイルに引っかかりをつくる必要があります。

これは根管に破折ファイルがある場合、切削器具によりファイルを削り落としていくのではなく、超音波スケーラー(歯石取りの機械)による振動で揺らして除去をするため、超音波スケーラーの先端が触れる場所をつくるためです。

 

破折ファイルが根管に残ってしまう多くの場合、破折ファイルが根管にねじり込んで破断することが原因とされます。木材にネジが刺さっているような状態です。これを除去するにはネジを削り取るのではなく、逆回しにネジを回せばネジは外せます。同じ原理で超音波の振動によりネジ(破折ファイル)を揺らして取ってしまおうというのが一般的なファイル除去になります。この方法が一番歯根を痛めずに破折ファイルが除去できる方法だと考えております。

ファイルの断片に超音波スケーラーの先端が触れるようになればET25スケーラーチップ(白水貿易)の超音波チップを当てて除去を試みます。少しずつ動いてくるので、その都度確認をしながら慎重に除去をしていきます。(白水貿易HPより)

 

 すらいど


実際の写真がこちら。

 

 術前ファイル

 

術中ファイル

 

術後ファイル

 


破折ファイル除去は多く行なってまいりましたが経験上、超音波スケーラーを当てる際は攪拌・還流するキャビテーション効果を狙って注水下での処置の方が除去できる可能性が高い気がします。

注水しながらの治療ですが、ラバーダムを行いながらの治療の為、喉にお水がたまらないよう治療を行っておりますのでご安心ください。

 

ここまで破折ファイル除去についてを書いてきましたが、大切なのはしっかりとした根管治療をすること。ファイル除去はその中の一つの要素でしかありません。

根管内が綺麗になったことをしっかりと確認し、確実に充填することこそが根管治療なので、そこまで責任を持って診療させていただきます。

 

また破折ファイル除去の症例があればお話いたします。

 


野田裕亮

投稿者: 野田 裕亮