野田先生の破折歯を救うブログ

2019.11.23更新

こんにちは

ハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。

 

今回からは「接着治療」についてお話したいと思います。

当院の「接着治療」とは東京自由が丘でご開業されていた「接着治療」のパイオニアである眞坂信夫先生ご考案の破折歯に対しての保存的治療です。

眞坂先生は今年の9月にご逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。

 

神経治療をした歯はよく枯れ木に例えられますが、栄養が行き届かないため、時間の経過とともに脆くなりやすく、神経治療から数十年経ったのちに歯根にヒビが入ったり割れてしまうトラブルが起こることがあります。これを歯根破折といいます。

 

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以前掲載したブログ( http://www.e82.jp/blog/2019/11/post-377-705364.html )でもあるように一般的に骨縁下に及ぶ破折(ヒビも含む)はその後の予後が悪いため抜歯の基準になります。しかしこの破折歯に対して保存を図ろうというのが「接着治療」になります。

治療法は大きく分けて2つあります。

 

① 口腔内接着法(直接法)

歯根破折による歯の周りの炎症が少ない場合、口の中で直接破折した歯をスーパーボンド(医療用接着剤)で接着し、土台をたてる方法。

患者さんの負担が少ないため第1選択の治療法としてお話をすることが多い治療法です。しかし条件が悪かった時には術後に破折に起因した歯周病を発症する場合があります。その場合は次の口腔外接着へ移行します。

 

② 口腔外接着法(再植法)

割れた歯の間に歯肉が陥入してしまうと破折片が分離し、直接法では元に戻すことができません。一度抜歯をして口腔外でスーパーボンドで接着をし、再植して固定をします。

外科手術のため治癒に時間がかかりますが、破折による炎症がある場合でも適応になります。

 

もちろんヒビの入った歯が再生するわけではないため、元通りというわけにはいきませんし、長期的に保存ができるかどうかは破折歯を支える歯周組織の健康状態にも左右されるので、全ての歯が適応になるわけではありません。

詳しく精査し、適応になるかどうか調べなければなりませんが、以下のような状態の場合はお受けすることができませんのでご了承ください。

❶歯の割れ方が複雑で、元に戻すことが困難な場合

❷破折から長期間が経過し、破折による炎症組織、それに伴う骨吸収が著しい場合

❸歯周病が著しく、接着治療を施しても予後が期待できない場合

少しでも多くの歯が救えるように日々診療しております。是非ご相談ください

 

野田裕亮

投稿者: 野田 裕亮