井上先生のブログ

2014.12.01更新

こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 歯科医師 井上 貴史です。

今回はマイクロクラックから神経治療となったケースを載せたいと思います。

症例
50代 男性 右下奥歯がズキズキ痛むことを主訴に来院。
レントゲン写真から根尖(根の先)に病巣の透過像(黒い影)が確認されます。




ラバーダムを装着し、いつものようにマイクロスコープで見てみると



さらに、高倍率で拡大すると



矢印で示した部位がマイクロクラックです。

患者さまの症状、レントゲン写真、マイクロスコープでの診査等からマイクロクラックが原因で今回の症状が出ていたと診断しました。




やはり、根管口(歯の神経の入口)付近までマイクロクラックが入っていました。

以前のブログにも載せましたが、マイクロクラックは肉眼ではなかなか確認することは出来ません。

今後も注意深くマイクロスコープを使用して診査、治療を行っていきます。

今後ともよろしくお願いします。

2014.11.16更新

こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 歯科医師 井上貴史です。

11/16(日)に札幌で行われたGC主催のマイクロスコープで有名な秋山勝彦先生の講演「手術用顕微鏡は、TPP後の歯科医院経営の救世主?」を受講してきました。

以前もブログで書きましたが、秋山先生が一日講演をされるのは今まで4回しかなく、とても貴重です。

11/15(土)の診療が終わりすぐに羽田空港へ向かいました。

札幌は初めてでした。




11月中旬で雪があり、予想以上の寒さでした。

秋山先生は10月に米国コロンビア大学歯周病科のレジデントに講義をされたそうです。

コロンビア大学は2014年の世界大学学術ランキングにおいては、世界ランキング8位の優秀な大学で、ノーベル賞受賞者を101名輩出しており名門です。

米国、欧州においてはマイクロスコープは、歯内療法(根の治療)の分野では広く応用されていますが、日本の様には普及していません。

日本のマイクロスコープ普及率は2006年では1%、2014では6%です。

日本で普及してきたのは、歯内療法で使用される様になったこともあるかと思いますが、秋山先生のマイクロスコープ直視での術式である「The Micro Endoscopic Technique Akiyama Method」を発表してから普及率は上がったそうです。




この講演ではマイクロスコープでなければわからない事や高度な治療、日常行っている虫歯の治療はどのようなものか等興味深かったです。


この日が秋山先生の書いたポジショニングの本が解禁となり、その本を使ってのレクチャーもありました。

会場に歯科診療ユニットとマイクロスコープも準備され、実際に受講者の先生に秋山先生からポジショニングのレクチャーもありました。



展示ブースにはマイクロスコープでの画像をより患者さまにわかりやすく説明するツールとして、carina社から「ADMENIC DVP2」が置いてありました。



スマホのように画面をピッチイン、ピッチアウトで拡大縮小でき、ペイントで画像処理もスピーディです。

とても便利なツールだと思います。

つづく

2014.11.01更新

こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 歯科医師 井上 貴史です。

今回は交通事故により前歯が折れ、1DAYでセレック治療を行った症例を書きたいと思います。

症例
50代男性
交通事故により前歯が折れたことを主訴に来院。



診査診断の結果、幸いにも電気歯髄診断から歯の神経は正常反応を示し、症状、動揺もありませんでした。

当日は、応急対応としてCR(コンポジットレジン;合成樹脂)を使用して歯冠修復いたしました。

患者さまと前歯の形態、色、かみ合わせなどをよく打ち合わせをして次回1DAYセレック治療をなりました。

患者さまの希望は、
① なるべく歯を削らないこと
② 以前の歯が大きかったので口唇に圧迫感があったので、歯の大きさを小さくしてほしいこと

術前に口腔内写真や型取りをして可能な限り患者さまのご希望に添えるようにシュミレーションを院内歯科技工士と行いました。




当日も再度神経の状態を診査し、異常が無いか確認後治療を開始しました。

もちろん、いつものようにマイクロスコープを使用しなるべく歯を最小限に削るよう細心の注意を払いました。




試適を行い歯の形態、色、かみ合わせをご本人に確認してもらいます。

その後取り付けていきます。




1DAYで前歯が入り患者さまもとても喜ばれておりました!

ハートフル歯科では最先端の設備で患者さまをお迎えしております。

セレックシステムやマイクロスコープ等の設備が整っているからこそできる治療があります。

今後ともよろしくお願いします。

2014.10.25更新

こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 歯科医師 井上 貴史です。

今回はVPTについてです。

VPTとは、Vital Pulp Therapy の略です。

歯の神経を取らずに神経を保存する方法です。

虫歯がひどく神経まで到達するギリギリの時に、症状がない場合にのみ適応します。

詳しくは本山先生のブログを見てくださいね。

<症例>

50歳男性、右上第一大臼歯の歯が欠けた事を主訴に来院。

レントゲン写真からむし歯が神経に非常に近接していることがわかります。



診査したところ症状も無く、電気診断を行い神経反応があることを確認しました。

金属を除去しカリエスを除去すると...



マイクロスコープで確認すると、まだまだ茶色い軟化象牙質(むし歯)があります。

通常、このままむし歯を除去すると神経が出てしまい、神経治療になります。

そこで、診査診断をし、神経保存療法のVPT適応と診断しました。



VPTは神経を感染させてしまうと予後がため、歯のまわりのむし歯を除去し一時的に隔壁(歯に囲いつくる)をつくり、ラバーダムを装着しました。



むし歯をすべて除去し神経の一部を除去した状態です。

止血が出来ている事をマイクロスコープで確認します。



注意深くMTAセメントを入れます。



MTAセメントが漏洩しないように蓋をします。



VPT後のレントゲン写真です。

経過観察し状態が良好でしたら次回セレック予定となります。

マイクロスコープでの高倍率と明るいキセノンライトのおかげで治療時間の短縮、治療の質も向上しています。

今後ともよろしくお願いします。




2014.10.16更新

こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 歯科医師 井上 貴史です。

11月16日(日)に札幌で行われますGCセミナーの秋山勝彦先生による札幌講演に受講してきます。




以前のブログでも書きましたが、マイクロエンドスコーピックテクニック(マイクロスコープでの直視)で有名な秋山先生の1日講演を聞きにはるばる北海道へ行ってきます!

秋山先生が1日講演をされるのは今まで数回しかないようです。
この貴重な機会に是非とも参加したいと思いエアーチケットを取りました。

9月に参加させて頂いたマイクロエンドスコーピックテクニックのポジショニングの話やマイクロスコープを使った次世代の歯科治療などとても興味深い内容ばかりで今から楽しみです。

患者様によりよい医療を受けてもらえますように勉強していきます。

今後ともよろしくお願いします。

2014.09.21更新

こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 歯科医師 井上貴史です。

9/21(日)に東京・中央大学駿河台記念館にてオーラルアカデミー主催の第101回症例検討会にミナ先生、野田先生、衛生士の森川さん、釜澤さん、技工士の木村さん、佐藤さんと一緒に参加して来ました!

今回はマイクロスコープの内容ではなく、小児矯正についてです。

私は週に2回ほどハートフル矯正・小児歯科に勤務させて頂いております。

今回は小児矯正(床矯正)で有名な鈴木設矢先生の小児矯正や症例を講演頂きました。




鈴木先生からは歯並びが悪い(不正咬合)場合は、「なぜその歯並びになったか原因を考える」と教えて頂きました。
どの分野の治療でもそうですが、「診査・診断」がとても重要となります。

例えば、指しゃぶり等の悪習癖があると前歯が咬まなかったり、前歯を使わないお子様だと歯並びが重なったりします。
歯並びだけでなく、顔つきまで変わります。
顔の筋肉が弱いお子様だと目がたれめ、への時口になったりします。

舌のポジショニングも非常に重要です。
ハートフル歯科でも行っております、ガムトレーニングでも舌のポジショニングの診査・診断ができます。



不正咬合の原因の除去をしない限り長期的で良好な経過は得られません。
鈴木先生の症例からは矯正装置を使わずに原因を除去し,正しい成長刺激を与えることで歯並びが改善しており感激しました。

診査・診断のなかでも最も重要なのは年齢です。

特に犬歯がはえる9歳半頃より前に前歯をそろえることが大切です。

早期発見・早期治療をすることで、治療期間の短縮や治療費用が少なくなることがあります。

我々歯科医師は歯や歯並びだけが治療対象ではなく、正しい成長刺激を与えると顔全体がよい顔へ変わることができます。

まずは、診査・診断が重要なので、お子様の歯並びや指しゃぶりなどの悪習癖などご相談がございましたらお待ちしております。

鈴木先生貴重な講演ありがとうございました!





このような機会を頂き、理事長、ミナ先生ありがとうございました!


2014.09.14更新

こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 歯科医師 井上 貴史です。

今回は9月14日(日)~9月15日(祝)にマイクロスコープポジショニングコースに受講してきました。

このコースは1~2年待ちのとても人気の高いマイクロスコープのコースで、やっと私の順番となり受講しました。

以前のブログにも載せましたが、マイクロスコープの多くの使い方としては片手にミラーを持ちミラーに写し出された歯を治療しております。
そのため片手はミラーを持つため両手を使いたい治療はできません。
 
 
 
 
歯科では狭い口腔内の歯や歯周組織を治療するために、多くはミラーテクニックと呼ばれ片手にミラーを持ってミラーに映った歯や歯周組織を対象に間接的に診療します。

医科では、精密でそして失敗の許されない治療においてミラー越しに診療することは考えられないそうです。
そのためミラーテクニックと呼ばれる概念はないそうです。

今回受講したのは一番の目的は秋山勝彦先生が考案された「The Micro Endoscopic Technique Akiyama Method」を学ぶためです。

「The Micro Endoscopic Technique Akiyama Method」はハートフル歯科南口院に二台あるツァイス社のマイクロスコープ(OPMI Pico with MORA インターフェイス)を利用して、ミラーに越しの像ではなく直視で治療部位を見ることができます。

このマイクロスコープの最大の特徴は左右に動き可動域が大きいことが特徴です。
 

 
そして延長の筒をつけることでさらに可動域が大きくなります。
可動域が大きくくねくね曲げることができます。



マイクロスコープの使用方法の多くはミラー像を見て治療を行います。

実際に上顎前歯のミラー像と直視をくらべてみると...




左がミラー像です。右が直視です。

ミラー像ではないので治療時に反転することなく、治療時間が短く、治療の質も向上します。
しかし、ポジショニングが非常に難しいです。

このテクニックではなかったら下から覗き込まないと右上の画は見えません。

患者さまに質の高い歯科治療を受けてもらうために、ポジショニングの精度をさらに上げていきます。

ポジショニングコース終了後に修了証を頂きました。





秋山先生、インストラクターの先生、スタッフのみなさまありがとうございました。

12月にはプリンシパルコース(初心者顕微鏡コース)にも参加予定です。

このような機会を頂き、理事長、ミナ先生ありがとうございます。

"すべては患者さまの笑顔のために..."

2014.08.30更新

こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 歯科医師 井上 貴史です。

今回はマイクロスコープを使って金属を除去しセレックで修復した内容を載せたいと思います。

30代 女性 金属と歯の間に物がつまる事を主訴に来院。

いつものようにマイクロスコープをのぞいてみると...



金属と歯の間に隙間があり、虫歯になっているのが確認できます。

麻酔をして金属を除去しいてみると...



金属の下は虫歯になっていました。

健全な歯質は硬いのですが、右上のように虫歯になると軟化象牙質といいやわらかく、ボソボソしています。

金属の成分で歯が黒く変色していました。



マイクロスコープとカリエスチェック(虫歯が染まる液)を使い虫歯を除去した状態です。

マイクロスコープで虫歯の取り残しがないか確認します。

黒い部分は虫歯ではなく金属による変色です。



ZOO(唾液の進入を防ぎ乾燥した状態を保つ器具)を入れ、コ―ティングを行います。

通常のマイクロスコープのライトですと光効果型のコ―ティング材が固まってしまうため、コ―ティング材が硬化しないように
ライトをかえて行いました。



セレックを入れた状態です。

左側の倍率は2倍です。右側は16倍です。

マイクロスコープの倍率を上げ、段差がないか、余剰なセメントがないかチェックします。



術前、術後です。

今回の金属からセレックへの治療の利点としては

①セレックは金属のように電位を持っていないため虫歯菌がつきずらいです。

②セレックは歯と接着し段差なく移行的に仕上がり、金属のように歯の適合も悪く、一度治療しても数年で虫歯を再発してしまう事が少ないです。

以上のことから、金属からセレックにかえることで虫歯になりずらいお口の中へ変わります。

今後ともよろしくお願いします。



2014.08.18更新

こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 歯科医師 井上 貴史です。

今回は上の前歯を他歯科医院で根管治療が終わったが、痛みと違和感が消えないため来院。

レントゲン所見から根尖部から根管充填材が飛び出てその周り透過像(病巣)ことが確認できます。



マイクロスコープでのイメージ画像です。ピンク色をしているのが根管充填材です。
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マイクロスコープと専用の器具を使うことで根管充填材だけでなく根管内の汚染物までもきれいに除去できました。

症状は軽減されました。

根管充填材除去時のレントゲンです。



歯根のまわりにまだ白い線が映っています。
これは根管内からのアプローチは困難なため、そして病巣も大きいことから歯内外科を行います。

歯内外科の歯根端切除術を行いました。



根の先の白く写っていたものもキレイになくなりました。

術前、術後です。



今回の場合は通常の根管治療だけでは治せません。

マイクロスコープを使い根尖病巣の取り残しがないか確認しています。

レントゲン所見では、根尖部の黒い円形の透過像も右上のレントゲンでは薄くなっており、順調に治癒傾向に向かってます。



白く写っているのはMTAセメントです。
根管内を閉鎖しました。

術後はいままであった痛みや違和感がなくなりました。


「すべては患者さまの笑顔のために...」

今後ともよろしくお願いします。


2014.07.27更新

こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 歯科医師 井上貴史です。

7/27(日)に汐留にありますシロナデンタルシステム東京におきまして、「DIGITAL DENTISTRY SUMMIT」に参加してきました!



ドイツからシロナ社のCT機器GALILEOSの研究に携わるLutz Ritter先生とサージカルガイドのSiCAT CEO MR.Jochen Kuschの講演でした。

内容はインプラントを安全に施術するためにGALILEOSとCERECを融合したことで、インプラントの正確なプランニング、安全な施術が可能となります。

GALILEOSで撮影した画像をもとに作成したサージカルガイドを使用することでインプラント埋入位置、方向が精度高く,安全に行う事ができます。



このシステムはもちろんハートフル歯科南口院にも設置してあります。



術前に解剖学的形態、補綴(被せもの)形態を3次元に把握できることにより、安心安全にインプラント治療を受けて頂けます。

近い将来はインプラント治療だけでなくFaceScanを使い、顎顔面領域の診査、診断、治療を行う事が可能になっていくようです。

今後もヨーロッパの最先端の歯科治療を学び、患者さまに良い医療を受けて頂きたいと思います。

このような機会を頂き、理事長、ミナ先生ありがとうございました!

「すべては患者さまの笑顔のために...」

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