理事長のブログ

2019.02.15更新

改めて、小児歯科の大切さを身に染みる日々です。どうして、小児歯科と大人歯科が切れてしまっているのだろうか?
考えさせられています。

 

大人の虫歯は、削って詰める。
子供の虫歯も、削って詰める。

 

同じ気持ち。

 

??同じ気持ち??

 

違ってきた。

先日、大人の歯並びを見て思うことがあり。ブログに載せてみたい。

 


そもそも子供は、成長していく。
多くの子供の治療をしていくが、その瞬間、瞬間の出会いしかない。
しかし、子供は、時間とともに成長し、変化していく。

 

・変化には、年単位の時間がかかるので、歯科医師も変化のきっかけの瞬間、そのタイミングで出会って歯科治療の提案をすることが難しい。
・定期的に通い、写真などで追っかけて統計的にその変化を追わないと、なぜその歯並びになるのか理解できない。
・矯正治療している場合は、治療によって良い方向に変化しているはずなのに、なぜ悪い方向へ変化したのか、歯科医師も分からない。その過程を理解できない。
・自分が歯科医師として経験を積まないと、歯並びの悪くなる過程に遭遇しない、経験しない。
・そもそも日本の歯科医学は、疾病医療なので未病である歯列に病名が付かない治療行為は、保険算定出来ない。

 


「闇」が存在しているように感じる。

 

この患者さんは、20代女性
上顎の5番が、低位になっている。

 はならび


何の不具合もなく、食事をして、話し、生活をしている。
何も困っていない。

 

しかし、歯並びは、少し悪く、噛み合わせが問題になっている。咀嚼効率も良くないだろう。
困っていないし、特に病気でもない。
しかし、将来、この部分は、むし歯になりやすいだろうし、歯周病にも同様になりやすい。病名は、ない。

 

なぜ、この歯並びになったのだろうか。

 

矯正治療を勧めようという内容では、なく。このような歯並びになる原因を考えてみよう。
過去は、振り返ることが可能で、過去から未来を予想し、現在の子供達の歯科治療、歯科医院としても取り組みとしていきたいと思っている。

ー小学生の低学年(7−8歳)、前歯が生え変わり、小臼歯の生え代わりの時期に起こったであろう振り返りー
6歳臼歯は、すでに生えてきている。
第2乳臼歯は、その場所になければならない。
そうしないと、6歳臼歯が手前に移動してきてしまう。
6歳臼歯が移動した結果、第2小臼歯が生えてくる前に覆い被さり、生えてくる隙間がなくなり、低位となったと考えられる。

 

もう少し、時間を巻き戻そう。

 

なぜ、6歳臼歯が、手前に移動したのか。
1、7歳くらいで、乳臼歯が、むし歯になり歯が小さくなり、抜歯され、6歳臼歯が手前に移動した。
2、乳臼歯が、抜けた状態で、第2小臼歯が生えてこないでそのまま。気にされていない。
どちらも6歳臼歯は、手前に移動してきます。

 

1の問題は、
→むし歯予防しておけば、良かった。
→むし歯治療しておけば、良かった。
→乳臼歯を抜歯しなければならければ、その保隙装置を入れておけば良かった。(自費になります。)
2の問題は、
→乳歯が抜けて2ヶ月も歯が生えなければ、開窓して、萌出を促してあげれば良かった。

 

写真のような歯並びにならないようにすることが可能です。
保隙装置を入れなければならないようにすることは、すでにむし歯になっていたとしても治療だけで可能です。
むし歯予防がうまくいかなかったとして、小学校低学年まで仕上げ磨きをして、むし歯の存在をチェックしてあげていれば歯並びが悪くなるまでには、至らなかったと思います。
何年間も歯並びを悪化することを防げるタイミングの期間は、あったはずです。

 


この問題だけでしたら、多くの場合は、保険内の治療で対応可能です。
どうしても小学校に上がると、自立しているように感じて、自分任せになっていると思います。
下のお子さんがいると、手が回らないとおっしゃる保護者の方もいらっしゃいます。

 

小学校の低学年の頃の「歯の見守り」こそ保護者の方やお子様にとって、必要なことになります。
しかし、大人になってから、歯並びが悪い、すでに矯正治療しか直すすべは、ありません。

 


最近、本を書いている関係で特に資料を集め、その内容を一部院内に送付している。
子供の歯並びを悪く要素の排除も重要な仕事だと考えられます。

 

この患者さんの歯列を見ながら、「子供の頃に出会っていたら、こうは、ならなかったんだろうなぁ。」
気づいたらと心の中でつぶやいていた。

 

現在の子供達には、そうなって欲しくは、ない。

 

小学校4年生まで定期的に通って、むし歯予防、歯並び予防のための見守りがさせて欲しい。と切に願う。

 


全ては、子供達の笑顔のために・・・

 

 


下田孝義

2019.02.12更新

今日は、娘の幼稚園の送迎の合間に、上野のヨシダ社でCADCAMに関する打ち合わせをしてきました。ビデオ撮影をしながら、
1.なぜCADCAMを始めたのか、
2.開業医の先生向けに、なぜCADCAMを使うの良いのか
などの理由をヒアリングされました。

 yosida1


CADCAMを使ったデジタル歯科の世界を広く世間に広めるために、企業とタイアップして情報発信していく手段を検討してきました。

来年度[2020年度]のCADCAMは、医療保険制度を絡めて、歯科の歴史を大きく変えようとしています。その中で業界にどう普及させるのかが、大きな問題となっていきます。
その大きなうねりを、企業としてどう捉えるのか。どう発信するのか。それが、今後の課題です。

僕は、CADCAMを使う、デジタル化の意味は、従来の歯科医業の常識である。

・金属治療の時必須の鋳造収縮を解決する。
・入れ歯を作る時必須の重合収縮を解決する。

この2つの問題が再虫歯や、入れ歯が痛いなどの元凶だと思っています。この2つ問題を打破し、新世界を作る事に意味があると思っています。
車や飛行機、ロケット、潜水艦など物凄く精度の高い構造物は、既に作られています。作られているはずです。でないと、極地で活動できません。

そんな中、その技術が一般に公開されたら、すぐに歯科の悩みは、解決します。

今のCADCAMがそれだとは言いませんが、その解決の可能性があるに違いないと思っています。

多くの方がそれに気づき、道を作っていければ嬉しいです。

全ては、全国の患者さんの笑顔の為に・・・

 

下田孝義

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