セレック50問50答第1章

Q

1.セレックとは何ですか?

A

セレック(CEREC)とは、CEramic REConstruction(セラミック修復)のことです。

Q

2.セレックシステムとは何ですか?

A

セレックシステムは、医療先進国ドイツからやってきた、コンピュータ制御によって歯の修復物を設計・製作するチャアサイド・CAD/CAMシステムです。
カメラで撮影したデータを利用して、コンピュータを使いデザイン、修復物を作製するので、歯型をとることがありません。
ただし、症例により歯型をとる場合もあります。

最先端の3D光学カメラを使用して患部を撮影(スキャン)し、患部の歯列をモニター上に再現。そのあとはコンピュータの3D画面上にて修復物を設計し、ミリングマシンがデータをもとにブロックを削り出します。

歯科技工所に依頼することなく歯科医院で修復物を作製できるので、一般的な修復物よりも経済的で早く製作が可能です。
また、規格生産された高品質なセラミックブロックを使用するため耐久性が高く、治療時間も約1時間と非常にスピーディーです。

Q

3.どのようなセラミックを使用しているのですか?

A

よりきれいで自然な歯を作れるように、セレックシステムでは多様なセラミックブロックを使っています。
天然歯とほぼ同じ強度のため、噛み心地、すり減りなどがとても自然です。
また生体親和性もあり、アレルギーなど身体に負担をかけません。

審美性・機能性・長期予知性・身体への影響とも、必ずご満足いただける治療法です。

Q

4.どんな症状でもセレック治療は可能ですか?

A

一般的な詰め物・被せ物といった治療はもちろんのこと、前歯に貼り付ける付け爪のようなラミネートベニア治療も可能です。
歯を削る量を最小限に抑えて審美的な仕上がりが得られます。

虫歯の大きさや色味、噛み合わせの関係など、お口の中の状態により最適な治療法を検討しますので、くわしくはかかりつけの歯科医院にご相談ください。

Q

5.なぜセラミックが良いのですか?

A

レジン(プラスティック素材)による修復治療と比べて、着色や変色、摩耗といった心配がありません。
また、金属修復治療と比べてもプラークが付きにくく、金属アレルギーの心配もありません。

また、セレックで使用するセラミックは工場で規格生産していますので、気泡や異物が混入することもなく、常に品質が安定しています。セラミックは天然歯にもっとも近い素材として、欧米を中心に世界の歯科医師から評価されています。

Q

6.保険診療は可能ですか?

A

セレック治療は保険外診療となりますが、コストに見合った治療効果が得られるものと、自信を持ってお勧めします。

Q

7.本当に通院1日・治療時間1時間で治療が可能ですか?

A

虫歯の大きさ・歯ぐき・神経などの状態により、他に優先して行うべき治療がある場合には、当日にセレック治療ができないことがあります。また、治療が複雑で複数箇所にわたる場合、特殊な色付け加工が必要な場合には、1時間以内の治療終了が難しいこともあります。
まずは、カウンセリングでドクターにご相談下さい。

Q

8.治療後に歯ぐきが黒ずむことはありますか?

A

セラミックは変色することがなく、歯ぐきへの影響もありません。
ですが、歯髄(神経)がない歯で、なおかつ金属の芯を使っている場合、金属イオンが染み出し、歯の根が黒く変色することがあります。

変色が少なく、歯牙の破折の予防ができる、ファイバーポストをお勧めします。

Q

9.今までのセラミックとどう違いますか?

A

従来は、技工士の手作業でセラミックの材料を盛り上げて作っていたので、気泡や目に見えない小さなヒビが入ってしまいます。その為に強度が出ません。
それに比べて、セレックの材料は、工場で固められるため、強度が均一で安定したセラミックブロックを削って作りますので、割れにくい強度が出ます。その為に、2-3倍の強度が出ます。

Q

10.歯科の『型どり』が苦手ですが、大丈夫でしょうか?

A

セレックは光学カメラによる撮影で、歯の形を印象しますので、基本的に『型どり』が苦手な方に適した治療法です。
ほとんどの方が型取りが必要が、ありません。
(症例によっては、型どりする場合があります)

Q

11.忙しくて何度も通えないのですが、どうしたらいいでしょうか?

A

セレックの利点として、その場で歯を削り出すことができる点があります。
同時に何本か治療をすることも可能です。集中治療に適しております。
最短1日で治療を終えることもできますので、ご希望の方はご相談ください。

Q

12.歯科用CAD/CAMとは何ですか?

A

パソコンで画像を取り込み、プリンタで印刷をするように、カメラで歯牙をスキャンして、パソコンで形態をデザインする。最後にミリングマシンで立体的にプリントする(削る)イメージでお考えください。

Q

13.セレックは、長持ちしますか?

A

歯との接着が確立され、金属のものとは異なり、歯と完全に一体化させるので必ず長持ちします。
(10 年後生存率90 ~ 95%)

Q

14.虫歯になりませんか?

A

セラミックは、電荷を帯びません。だから、プラークや細菌が付着しにくいです。
金属の治療に比べ再むし歯になりにくいです。

Q

15.割れたりしませんか?

A

自分の歯とほとんど同じぐらいの硬さと磨耗度なので、強い力がかかった時、金属よりも、歯に対する負担が少なく、割れにくいです。

Q

16.時間がたつと変色しませんか?

A

セラミックはほぼ変色・着色はしないです。
また、金属の被せ物にみられる歯肉の黒ずみもありません。

Q

17.セラミックは脆いと聞きましたが、本当ですか?

A

セラミックといっても現在はたくさんの種類のものが存在します。
ホワイトメタルと呼ばれるジルコニアなどは金属に匹敵する強度を要するものもあります。

しかし、これらの高強度のセラミックは歯の色調の再現が難しいことや、固すぎるゆえにかみ合わせる相手の歯への悪影響の問題から、通常はコーピングやフレーム材として用いるため、歯の形態として用いることはありません。
歯の形態に用いるセラミックにも素材や作成法によりそれぞれ特徴があります。
一概にセラミックは脆いという時代は終わったと考えていただいて結構です。

Q

18.セレックは一生もつものでしょうか?

A

この世に一生というものはありません。
お手入れが行き届いている方とそうでない方でもかなりの長持ち具合が変わってきますし、かみ合わせの強い方や歯軋りなどの癖をお持ちの方であれば、短期間でやり直しを余儀なくされる場合もあります。
治療後も定期的に歯科医院におけるメインテナンスは不可欠です。

Q

19.セレックは色のバリエーションが乏しいと聞きましたが、本当ですか?

A

確かに以前はセレックの元となるセラミックのブロックの色が決して豊富とはいえず、なかなか全ての方の歯の色にマッチすることが難しかったのですが、最近ではそのブロックのバリエーションもかなり豊富になり、色が3層に分かれているものや、多段階的に色が異なるブロック、立体的な色合わせも可能になりました。
最後に、ステインという細かい色合わせのテクニックが有り細かな色調整が可能です。
そういった点では以前のように色がマッチしにくいということは少なくなりました。

Q

20.首都圏と地方におけるセレックの普及率に違いはありますか?

A

やはり首都圏での普及率のほうが圧倒的に高いのが現状ですが、地方においてもかなり勉強されてる先生などではセレックを導入されている方もたくさんおられます。

また、今後数年は間違いなくセレックの普及率は急激に上昇することが予想されます。
欧米の普及率は、50%と言われています。良いものは、必ず浸透していきます。

もしお住まいやお勤め先の近くにセレックを設置した歯科医院が無い場合でも、今後はどんどん普及していくでしょう。