根管治療100問100答第3章

Q

41. 歯根端切除術後の歯が痛みますなぜ?

A

まず痛みの原因を診断する必要があります。
外科処置なので切開しています。もちろん、痛みが多少出るのはご理解してください。
その上でも根尖が痛いのなら、他の感染、破折などの原因が有ると思われます。
歯科医師に再度、ご相談ください。あまり良い状態では、ないと思います。
抜歯の話が出てくると思います。

Q

42. 歯科用CTの有用性を教えて下さい

A

歯科用CTは、マイクロスコープを使用しても見つからない根管がある場合、亀裂の存在、穴が開いてる場合、
どの位置にあるかを診るときに最大の威力を発揮します。

CTによる診断で根管治療の治療成績は、格段によくなります。

Q

43. 保険適応の根管治療(歯の神経・根の治療)の治療費・費用はどのくらい?

A

約1,500~3,000円 (3割負担)
レントゲン写真の費用、薬剤の費用、根っこに詰める材料の費用等が含まれています。
治療費は、歯の根っこの数や治療方法によって上下します。

Q

44. 日本ではマイクロスコープがある歯科医院はどれくらいありますか?

A

マイクロスコープはまだ日本全国でおよそ1,000~2,000台ほどの導入があります。
当院のように複数のマイクロスコープを持っている歯科医院は、非常に少ないです。
歯科医院の数は約7万件です。

Q

45. 根管治療専門医・認定医の有無は重要ですか?

A

専門医・認定医だから絶対に上手いとは限りませんが、少なくともその分野に関しては期待できる可能性は高いと思います。
だからと言って、高額な治療になることと直接は、つながりません。

Q

46. 神経を取ると再治療になると聞いたのですが本当ですか?

A

歯の神経を取る治療を行った場合、ラバーダムなどを使って丁寧に治療を行ったとしても約10%、
一般的な日本の保険の根管治療の場合には50%以上の確率で、根っこの病気が発症します。

アメリカの根管治療の専門医では、マイクロスコープ、ラバーダムが必須で初めての根管治療では、90%が10年の生存が確認されています。しっかり、治療することで日本の何倍もの良好な成績を収めています。

ハートフル歯科でも根管治療で、良好な成績を収めています。

Q

47. 根っこの治療をすると歯が黒く変色しますか?

A

歯の神経が死ぬと、腐った神経や血液の成分が象牙質に染み込み、歯が茶褐色から黒っぽく変色します。

Q

48. 変色した歯は根管治療したら改善しますか?

A

すでに変色してしまっている場合は、根管治療をどんなに頑張っても変色を避けられません。
漂白(色の変化の満足度は、低いです。)するか、セラミックで被せるしか方法は、ありません。

Q

49. 神経を取ると虫歯が進行しやすくなりますか?

A

歯の神経を取ると痛覚がなくなるため、虫歯が進行しても気が付きにくくなり、いつの間にか虫歯が奥深くまで進行してしまうということが多くなります。

Q

50. 根の治療をすると歯が割れやすくなりますか?

A

歯の神経を取っても歯自体の強度は変わりませんが、神経を取る時や虫歯を削る時に歯が削られることによって歯が部分的に薄くなり、割れやすくなってしまうことがあります。

そこで、ハートフル歯科では、歯質の保存ができるセレック治療を行い。
生きている歯と差のない予後が得られるという、オクルーザルべニアという特殊な方法を取っています。
欧米では、一般的な方法ですが、日本では、数件しか行えない治療法です。

理事長がドイツに行き、学んできた治療法です。
神経治療された歯には、これが一番効果的な被せ物です。

保険内の銀歯は、残念ながら非常に成績が悪いです。長持ちしません。

Q

51. 根の治療をすると歯が割れやすくなる他の原因はありますか?

A

神経を取ると噛み合わせの力を感じる能力が低下してしまい、そのせいで歯に過剰な負担がかかって割れやすくなるのではないかという事もあります。
治療法の選択になりますが、銀歯を作るときに過度にエナメル質を削っていたことにも原因は、あります。

Q

52. 神経を取った歯がもたなくなるのではないかと心配です

A

神経を取った歯でも、適切な処置とその後のメインテナンスにより一生持つ場合もあります。
諦めないでください。

噛み合せなどの調整も適宜必要とされます。

Q

53. 抜髄当日に痛み止めを飲んでも問題ないですか?

A

抜髄時に先制鎮痛という理論から麻酔をする時点で患者さんに痛み止めを服用していただく方法もある位です。
痛み止めに対するアレルギーが無ければ、服用は大丈夫だと思います。

Q

54. 神経の治療を麻酔なしでも、できるものなのでしょうか。

A

神経を一度取ってある歯には痛みがなければ麻酔はしません。
神経を取る場合は麻酔を使用います。しないと痛みを伴います。

痛みがある場合は、積極的に麻酔を行い痛みのない治療を心がけています。

Q

55. 根管治療の回数を増やすほど残存歯質が減り、歯が割れやすくなる?

A

根管治療の回数を多くすればするほど、根管中の感染歯質を削り歯が薄くなり割れやすくなる事があります。
唾液の侵入など感染のリスクも上がります。

Q

56. 抜髄後に病変が起きやすいのは体質なのか?

A

体質は関係ありません。
きちんと細菌を除去し根管内が清潔になれば、再治療になりやすい体質は、ありません。

ただ、根尖に病気を何か所か持っている人がいることも事実です。

Q

57. ラバーダムは、根管治療の仕上げのみに使用しても効果がありますか?

A

根管治療時にはラバーダムは必要です。
歯髄炎にしろ、根尖性歯周炎にしても、細菌感染が原因であることがはっきりしている現在、感染防止という理由から。
それから、処置中の小器具の誤飲等の事故防止という理由から。
ラバーダムが重要です。
もし、ラバーダムがつかない場合も、ZOOという器具で唾液の侵入を防止できます。

Q

58. ラバーダムによって唾液が入りやすくなるということもある?

A

正しく使えば唾液の滲入はありません。
唾液が多い方には、排唾菅という唾液を吸い出す器具を別途お口に中に入れ込みます。
それを併用すれば、唾液のコントロールは、可能です。

Q

59. ラバーダムで歯に傷がつくって本当ですか?

A

傷つかないとは言い切れません。
ただ、ラバーダムを行う際にはその歯牙にラバーダムの金具(クランプといいます)がフィットするように歯に装着します。

歯質が薄かったり、亀裂があると、歯質が欠けることもあります。
しかし、その程度の強度の歯質では、噛む力に耐えられないので遅かれ早かれ割れてくる原因となります。
欠けた状態から修復していけば問題ありません。

Q

60. ラバーダムの代わりになる器具はありますか?

A

歯の頭(歯冠部)がない歯には、ZOOという唾を吸引する器具があります。