根管治療100問100答第4章

Q

61. ラバーダム・マイクロスコープを使用している歯科医院で根管治療するべき?

A

私は根管治療する上で、必要に応じてラバーダムとマイクロスコープを使っています。
私自身は治療の質が高くなったように思い、マイクロスコープなしの治療は考えられません。
私が治療を受ける際には、必ずやってもらいたいと思う治療テクニックです。

ラバーダムについては、明らかに成功率に差があると思いますので、使うべきだと思います。

これだけ歯科医院があるのですから、患者さんが選ぶ時代です。
ラバーダムやマイクロスコープは、HPでも書かれています。よく見て選んで下さい。

ラバーダムやマイクロスコープのある歯科医院で根管治療は、受けてもらいたいです。

Q

62. 根っこの治療というのは中断できますか?

A

中断はできますが根管内に細菌が感染します。
カリエスが進行し、痛みや破折、最悪の場合は抜歯になるかもしれません。

Q

63. 根管治療中グリグリ押されるのはなんですか?

A

根管内を清掃する為にリーマー、ファイルという針のようなものを使用します。
リーマー、ファイルを使用時にグリグリ押される感じがあったのかと思います。

あんまりつらいときは、麻酔をしてもらって下さい。

Q

64. 歯の神経を殺す薬を使用した後の違和感について

A

神経を取るときに、根の先をきれいにする為に触ります。
その後に神経を殺す薬を貼薬します。
その刺激により治療後に違和感がでることがあります。

根管治療した歯は、もはや死んでいます。
噛みごこちや、響く感じなどは、生きている歯と若干異なります。ご注意ください。

Q

65. 根管治療の上手い歯科医とそうでない歯科医の差は何なのでしょうか?

A

もちろん経験、技術もあると思いますが、根管治療は上手い・下手というよりは、
どれだけ丁寧に防湿し、しっかり根管拡大を行うかという手技が重要だと思います。
最近では、マイクロスコープで内面を確認したり、根管拡大にニッケルチタンファイルという簡単化する器具を使うようになりました。
盲目的な経験重視の医療から、誰でもすごく上手にできる見える根管治療に変わりました。

それを技術とかいうのかもしれませんが。
昔より、シンプルになり、スキルUPしやすくなりました。

器具の開発が進んだからに他なりません。

Q

66. 再植について教えて下さい?

A

再植は、一度歯を抜くということなので、口腔外での処置が可能です。
そもそも根管治療は、根尖部をしっかりと封鎖する必要があるのですが、根尖部1/3くらいのところには、もともと70パーセントの確率で歯髄の枝があると言われています。根管治療の予後が悪いときは、そこが原因のことも多いです。

一旦、抜歯をして、根尖の封鎖をします。
根尖の膿を直接除去して、歯牙を戻します。
3か月すると、歯が骨との結合が治ります。

噛めるようになります。

ダメだと思った歯も助けられることも多いので一度、ご相談ください。

Q

67. どうしてラバーダム防湿をするのですか?

A

根管治療(歯の根の治療)で一番大切なことは、可能な限り、無菌状態で治療を行うことです。
根管治療では、無菌状態を保つラバーダム防湿は必須です。これは世界のルールです。

ラバーダム防湿をしたほうが間違いなく良い結果になります。それは世界の研究が証明しています。

Q

68. 虫歯で歯が痛いです。根管治療をおこなうことになりますか?

A

根管治療は歯の神経が虫歯に冒されたときに行います。
痛みがあるからといって、必ずしも根管治療をおこなうわけではありません。
いずれにせよ早めの治療が大切なので、まずハートフル歯科までお越しください。

Q

69. 根の治療を途中でやめてしまったのですが?

A

根の治療中は、歯に仮のふたをしていますが、治療を中断してしまうと、ふたが取れたり、 隙間から細菌が入ったりして痛みや腫れの原因となり、治療をやり直さなければならず、治療期間も延びてしまいます。
最悪の場合は抜歯をしなければならないこともあります。
根の治療は、回数も時間もかかり、治療がなかなか進まないのでつらいかもしれません。
しかし、根の治療はとても大切で、しっかりやらないと大きな問題を誘発します。

Q

70. 以前に根の治療が終わった歯が痛むのですが?

A

薬を詰めた根の中に再び細菌が入ると、歯を支えている周囲の組織に炎症を 起こすため、痛みが出ます。
体が疲れていたり、体調が悪いときは痛みや、腫れを 繰り返しやすくなります。
このような場合は、再度根の中を掃除し、薬を詰めます。 ただ、違う原因で同じような症状が出ることもあるので、検査の上、診断、治療を行います。

Q

71. 根管充填後に咬むと痛みます、よくあることでしょうか?

A

根管充填後一過性の痛みが出ることはあります、およそ1週間もすれば症状は取れます。
逆に1週間経っても痛みが取れなければ、再治療もしくは外科処置に移行します。

Q

72. 治療後に痛みが出るのですが?

A

治療の際、細心の注意をしておりますが、根の先の組織を清掃するために刺激するため、毎回の治療毎に痛みが出ることがあります。

ほとんどは2~3日でおさまります。
痛みが強い場合や痛みに弱い方は、鎮痛剤をお飲みください。

Q

73. 根っこの治療は何回かやり直す方が良いのですか?

A

根っこの治療は確実に行うと何度もやり替える必要はありません。

ただ、痛みが出たり、被せ物が取れたり、根の先が膿んできたり、している場合、もう一度治療をやり直さなければならない時もあります。

症状がなく、レントゲンに問題がなければ、基本的には一度で充分です。
無理にやる必要は、ありません。

日本の根管治療の現状では、ほとんどの場合、再治療になってしまうのが現状です。
(とても、残念です。)
違いは、ラバーダム、マイクロスコープ、院内CTなど診断器具や治療内容によるところが多いようです。

Q

74. 治療を始める前の診査とはどのようなことをするのですか?

A

始めに患者さまからどのような症状なのか、以前に治療を受けたことがあるのなら、いつぐらいに何回受けたのかお聞きし、レントゲン診査を行ないます。
そして、触ったり、叩いたり、歯と歯茎の間にある溝に専用の器具で計測したり、水や風を掛け、虫歯が大きい場合は歯に刺激を与えて生活反応を示すかどうかも調べます。

Q

75. 治療後に痛みや腫れは伴うのでしょうか?

A

術後の痛みに関しては術前の症状や処置内容によって異なります。
術後の違和感(痛みや腫れ)は、大小はありますが、あると思って頂いたほうが良いと思います。

基本的には痛み止めと抗生物質のお薬を処方します。
感染歯の痛みだけでなく、全身的に悪寒発熱等の症状を伴う場合もあります。

Q

76. 治療には麻酔をしますか?

A

多くの場合、麻酔をします。患者さまに術中術後の不快感を最小限にする為です。
また、表面麻酔を使用すると、殆ど痛みもなく麻酔が行えます。

ただし、術前に麻酔の既往を伺い、使用可能かどうかは必ずチェックします。
麻酔後はお口の周りが麻痺していますので、術直後の飲食とくに熱い飲み物等はご注意下さい。

Q

77. レントゲン撮影に不安があるのですが?

A

根っこの治療にレントゲン撮影は必要不可欠です。レントゲン写真なしで診査診断はありえません。
術前術中術後及び予後調査と何回か撮影を行います。

皆さんはX線被爆をかなり心配されていると思いますが、実は私たちは自然界の中でも被爆していることをご存知でしょうか?
大気中や土壌からX線という波長が発生し、我々は自然に被爆しているのです。紫外線という言葉はよく耳にしますが、X線も同じように存在しています。

根っこの治療の為に、歯科医院で行うX線撮影による被爆は、自然被爆の百分の一程度です。
どうしても、必要な場合は、防護服を着て撮影します。
また、直接、お腹にレントゲンが当たるわけでは、ありません。
お顔にレントゲンを受けてもお腹まで距離がありますので減衰します。そのことも含めてご安心ください。
当院ではデジタルX線装置で撮影をしますので、さらにその十分の一となり、つまり自然被爆の約千分の一となるわけです。
ただし、むやみに無駄な撮影は避けるように心がけていますので、どうかご安心下さい。

Q

78. 根の治療にはどのような方法があるのですか?

A

大きく分けて、通常の根の治療と外科的な治療があります。
通常の治療で治らなかった場合や、処置を行う歯に被せもの(差し歯等)があり、それを外すことが出来ない場合、外科的処置を行います。

どちらの治療が良いというものではなく正しい診査診断の下、最適な治療方法を患者様とともに検討していきます。
治療意思決定には術者と患者さまとの信頼関係が必須です。

Q

79. 外科的な処置とはどのようなことをするのですか?痛みや腫れが心配なのですが?

A

痛みが続いたり、噛めない、膿が出ているなど症状が続いている場合に行います。
麻酔をした後歯肉を切開し、根っこの先にある膿の袋と根っこの先約3mmを取り除き、
その切除した根っこの先に、反対側から薬を詰め、歯肉を元の位置に戻し縫合します。
多少の腫れや痛みがありますが、1週間程度でおさまります。
問題が無ければ7日で抜糸をし、その後予後観察に移ります。

術後に、歯肉に多少の違和感が残ったり、しびれ感があったりすることもあります。
それは、切開したことによる瘢痕や生体の正常の反応になります。ご理解ください。

多くの方で、噛むという機能に問題は、なくなります。

Q

80. 根っこの先に膿の袋があると言われたのですが痛みがないのでそのままにしておいて大丈夫ですか?

A

膿の袋が増殖傾向にある場合は注意が必要です。
ですので早期の受診をお勧めします。

必ず治療が必要では、ありません。