感染予防のために

クラスBの滅菌

院内感染の危険性が指摘される歯科医院において滅菌レベルは感染予防の鍵となります。

しかしどこまで厳密に滅菌処理を行えば院内感染を100%予防できるのか、どの程度の滅菌レベルが必要なのかは明確ではありません。世界的には「わからないから、出来る限り備えよう」という動きになっています。中国では開業する際、クラスBの滅菌器(滅菌前に数回の真空状態を作り、滅菌する方法)を導入しなければ、開業の許可が出ないほど規制が厳しくなってきています。

しかし日本では、歯科医院を開業する際にオートクレーブ(滅菌器)を配置するという基準がありますが、クラスに関しての記載は特に無く、一般的にはクラスN(滅菌前に1回の真空状態を作り滅菌する方法)が主流で、クラスBの滅菌器はまだ普及していません。これで安全と言えるのでしょうか。

ハートフル歯科では患者さんに、より安全・安心な医療と提供するために、患者さんが使うカップやエプロンなどは全てディスポーザブル(ディスポ化)のものを使用しているほか、2012年8月からはあらゆる細菌を確実に安全に滅菌できると認められている「クラスB」のオートクレーブ「DACプロフェッショナル」を導入しました。オートクレーブとは、内部を高圧にすることで滅菌を行う装置です。治療に使うピンセットやミラー、型取り用のトレー、手術器具などを滅菌するために使います。

また、スタッフへの感染防止と患者さんの安全性を確保するため、汚染物質に一切触れる事なく器具の洗浄を可能にするミーレジェットウォッシャー(全自動器具洗浄機)も以前から導入しており、院内感染のリスクを大幅に軽減する洗浄・滅菌システムを構築しています。

本院ではセラミック治療や根管治療、矯正治療などのほかに、インプラント治療や抜歯、小手術など出血を伴う処置を数多く行っております。そういった観血的処置をおこなう際にいままでよりも滅菌レベルを向上させることで、より安全でより高い医療レベルを提供できると考えております。

クラスB滅菌器:手術器具、お口の中に入れる綿や針、糸など
クラスN滅菌器:一般診療に使用するミラーやピンセットなど
ガス滅菌:滅菌器では使用できないプラスチック系の医療器具など

使用する器具に合わせて本院では滅菌器を使い分けております。
通常の滅菌器(クラスN)では困難なインプラント用器具やタービンの先端、バキューム、
ガーゼや布などの多孔のものはクラスBで滅菌を行う事で確実に無菌状態に出来ます。

滅菌のクオリティは、インプラント手術等の外科的処置,歯周外科など高度化する歯科医療に必須であり、また治療機材を通じての交差感染防止の標準予防策としても高いクオリティが求められています。
本院で導入した滅菌器「DACプロフェッショナル」は、数回の真空と蒸気・加圧をくり返す高性能なプレポストバキューム方式を採用しています。優れた滅菌性能とあらゆる器材の滅菌を可能としています。
歯科医療における世界水準の標準となる滅菌のクオリティは、完全な感染対策とすべての術者、患者さんに安心と安全を提供するものといえます。

滅菌の質は 医療先進国ヨはーロッパ規格
真空蒸気滅菌
複雑な形状・様々な種類の器材を滅菌可能

スタンダードプリコ-ションとは

全ての患者は感染の可能性のあるものと想定し、針刺し事故防止や血液曝露に対する対策を講じようとする考え方。
全ての患者の体液や排泄物、血液、病理組織、抜去歯牙は感染の可能性のあるものとして取り扱う。

滅菌とは
滅菌の定義 全ての微生物を物理的・化学的手段を用いて殺滅させるか、完全に除去して無菌状態を作ること
消毒の定義 人体に有害な微生物の感染を除去し、無害化すること。全ての微生物を殺すのではない。
滅菌の目的 患者さんを交叉感染から守る。医療従事者の職務感染を防ぐ
オートクレーブの部類
クラスB 滅菌前に数回の真空状態を作り、滅菌する方法。
クラスS 滅菌前に1回の真空状態を作り滅菌する方法。
一般的なオートクレーブはこのタイプ。
クラスN 蒸気と空気の重力の違いを利用して空気除去を行う、重力置換式
フラッシュ滅菌器のこと。滅菌後直ちに使用する必要がある